対人恐怖症とは、他人がいると不当に強い不安や緊張感が生じてきて、
さまざまな症状を起こし、そのため、人とかかわることを避けるようになる症状を言います。

対人恐怖症は早期発見・早期治療が最も良いとされています。

では対人恐怖症の治療方法にはどんなものがあるのでしょうか。


その治療は、主として心理療法と薬物療法で行われます。

心理療法は、精神療法、サイコセラピーなどとも呼ばれ、
いくつかの方法がありますが、対人恐怖症で用いられるのは主として
認知行動療法というものです。

この療法は、患者の一つ一つの出来事に対する否定的な考え方に焦点を当て、
検討し、変えていくことを主眼とする訓練です。

また、MTカウンセリングと言われる森田療法
取り入れた治療法を行うところもあります。

 

一方、
薬物療法では、不安症状と深い関わりのある脳内神経伝達物質の不具合を調整します。そのために用いる薬は、SSRIやSNRI。

ほかに緊張や不安をやわらげる抗不安薬や震えや動悸、
発汗などの身体症状を抑えるβ遮断薬なども用います。

薬は効果が現れるまで1、2週間時間がかかるため、飲み続ける必要があります。

効き出すと効果がありますが、やめると再発するので、
服用は継続して行うことになります。

ほとんどの場合、薬物治療と並行して心理療法も行うようです。

 

ちなみに
対人恐怖症は、主に男性がなることが多い神経症の一つですが、
最近は女性も増えています。

そしてもっと興味深いのは、この病気、日本独特のもので、
欧米ではほとんど見られないとのこと。

どうやら日本という国の文化や習俗に関連がある病気と言えそうですね、、、